『仕事は相手に答えを聞いてしまえばいい、という話』

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ずいぶん昔、私がまだ新人だった頃のこと。
当時仕事でご一緒させていただいた方が「仕事というのは相手に答えを聞けるから、テストよりもずっと簡単なんだよ」と言っていた。
そのときは「確かにそうだけど、あんまり聞いたらバカだと思われるし、だいたい、まず自分で考えないとだめじゃないの」と思っていました。

それから時は流れ、若い人たちに対してまったく同じことを感じている私がここにいます。
見ていると、長い時間をかけて「相手はどうしたいのか」「相手が求めていることはなんなのか」を一人で一生懸命考えているようです。
自分がそうだったから気持ちはとてもよくわかるけれど、自分は相手じゃないんだから、どうしたいのかは相手に聞くのが一番早い。
もちろん、わかりきったことや同じことを何回も聞くのは相手の時間を浪費させてしまうし、「ちょっと・・・この人、大丈夫かな」と思われてしまうでしょう。
でも、プロジェクトのゴールは自分が賢いと思われることではなく、良い仕事をして関係者がハッピーになることなのだから、自分がバカだと思われる心配は後回しで構わないはず。
相手(クライアントだったり上司だったり仕事のパートナーだったりいろいろですが)も、自分たちがやりたいことがはっきりわかっていなかったり、わかっていてもうまく説明できないケースはとても多い。
質問してもあまりわからなければ、違う角度から質問してみたり、質問をどんどん深堀りしていったりして、たくさんディスカッションしながら一緒にゴールに近づいていくことこそが、複数人で進めるプロジェクトの醍醐味!
「こんなこと聞いていいのかな」とか「忙しいのに質問ばかりしてしまって申し訳ない」などと躊躇する気持ちもとてもよくわかるのですが、それで遠慮していい仕事にならないのでは本末転倒なので、質の良い質問をたくさんするのが正解だと私は思います。