『はっとしたこと』

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おはようございます、フラップの小沼です。
先週発生した熊本県を中心とする地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。
早く余震がおさまって、皆さまが一日も早く日常生活に戻れることをお祈りしています。
先日、ある先輩経営者の方に会ってきました。
その方が開口一番、「小沼、事務所の掃除はどうしてるの?」と私に質問をされました。
私は「スタッフも少ないし、みんな忙しいので基本的には私が毎日やっているんです」と答え、「でも・・・・・・(本当は当番制にしたい!)」と言いかけたとき、先輩が「いいねぇ!」と叫びました。
「発展するベンチャー企業の社長や役員は、従業員には掃除はさせない人が多い。だって、仕事してもらうために雇ってるんだから。1日5分の掃除でも月間で1時間半以上になる。その時間、しっかり働いてもらったほうがいいんだよ。社員だって、掃除なんかをするために、無名で薄給の会社に来てくれてるわけじゃないんだ。だから、掃除や雑用は社長と役員でやるといいよ。コンビニにジュースを買いに行ったり、パシリもどんどんやるといい」と。
そして先輩は続けました。
「ただ、社員がいるところで掃除をすると、やるせない気持ちになってしまうし、社員も気にするし、場合によってはアピールや嫌味と受け取る社員もいるかもしれない。だから、社員がいないときに、自分の部屋を掃除する感覚で掃除を済ませること。あと、社長が会社にいるとやっぱり社員はのびのびやれない。自分はフレンドリーでプレッシャーなんか与えない社長だと自分では思っていても、でもやっぱり社長がいると空気が違うんだよ。だから、あまり会社にはちょっと顔を出す程度にして、あまり入り浸らず、社員を仕事に集中させてあげること」
言われてみると、確かにその通りです。
私は、自分では真剣に会社経営をやっていたつもりですが、考えていたことだけを見ると、仲良し会社ごっこか何かだと勘違いしていたといわざるを得ないように思います。
一方で「朝、社員全員そろって掃除をすることで社員の結束力が深まり、会社が発展する」という方もいます。私は、それはそれで間違っていないようにも思います。
ただ、「こうすれば100%うまくいく」という経営の鉄則なんて存在しない以上、いろいろと試行錯誤を繰り返して、自分にあったやり方、自社にあったやり方を見つけていくしかない。
それはもちろん、掃除、雑用に限った話ではありません。
先輩の一言で、忘れかけていた“基本”に気がつくことができました。