『なんにもなくなかった』

2019,11,15/ お知らせ, 社長のつぶやき

「なんにもないや」というタイトルで、なんにもない、よく言えば穏やかな日常を綴るはずだった本ブログ。

しかし、事件は起きてしまった。

「なんにもない」と言ってしまったせいで何か流れが変わったのかもしれません。

「なんにもないや」をアップした日の夜から、子供二人が同時にインフルエンザに。

二人同時発症って一体どういうことなんだろうと思いますが、同時に済んで良かった気もする。会社に行けない期間は最低限で済んだし、子供たちも、一人が元気だとそれはそれでつまらなかったりするようなので。

それにしても二人同時なんて一体どこからもらってきたんだろう。

そこで思い出す、母の名言。「風邪に名前は書いてない」

インフルエンザの話はいわば前菜のようなもの。このあとメインです。

そう、もっとひどいことが私の身に起きていました。

それは「はじめての胃カメラ」。

※正確には現代の胃カメラはフィルムがないから「胃カメラ」とは言わず「上部消化管内視鏡」というらしいけれど、ここでは「胃カメラ」と書きます。

もういい年齢になってきたし、周りからも、胃カメラやったら胃潰瘍が見つかった、実は逆流性食道炎だったらしい、なんていう声がちらほら。

よくよく聞くと「バリウムでは発見できなかったんだよね。やっぱ胃カメラだよ」と。なるほど、そうなのか、じゃあ私も一度くらい、胃カメラでもやってみようかなと思って申し込んだわけです。

あなたの胃カメラはどこから?鼻から?口から?というわけで、いろいろ考えてみたところ、鼻からの方が楽そうだけど、健康保険組合の健診枠で鼻からのが空いているところがなかった。

しょうがないので、口から、をチョイス。

ネットから申し込むとしばらくして電話がかかってきて「ご一緒に鎮静剤もいかがですか?」と営業を受ける。

鎮静剤は、オプションで3000円ほどかかる。100歩ゆずって費用面はまあいいとしても、午後にがっつり入っている仕事に支障が出ては困る。
というわけで、迷いはなくはないが、とりあえず、鎮静剤なしで臨むことにする。

さすがにちょっと不安はあった。私は扁桃腺が肥大気味なせいか、ちょっと大きなポテトチップのかけらなどが喉に当たっただけで嘔吐反射が出る。

しかし、妹に聞いたら「私は鎮静剤なしで全然平気だよ!母も平気だって言ってたよ」といったので、その、胃カメラに強いらしいDNAを信じることに決めた。

当日。

「鎮静剤はなしでいいんですね?」と確認を受ける。
「なしで、と思ってるんですけど、どうなんでしょう?実際のところみなさんどんな感じですか?」
と聞くと、看護師さんが「私は全然なしでやりますけど。大丈夫だと思いますよ」と。

次に医師に聞くと「6割くらいの人が鎮静剤あり、かなあ〜。まあでも、なしでも全然いけますよ。ちょっとインパクトあるかもだけどね!」とおっしゃる。

気になるけれど、もう、すでに、鎮静剤なし、で準備が進められているので、若干まだ迷いは残りつつも、流れに身を委ねることにした。だいたい午後に大事な会議もあるし。そこで鎮静してるわけにいかない。でも不安。

「・・・あの、鎮静剤なしで、暴れて検査ができないとかありますか?」

「ハッハッハー!!!今までそんな人はいなかったから、大丈夫!」

検査室に入る。「この管が入ります」と、私の親指の太さくらいのものを見せられる。あー、なんか結構太いなあ。その辺にあるUSBケーブルくらいだと思い込んでた。でも、まあ、いけなくもないのかなあ。

そんなことを考えていたら、麻酔薬を口に含むように指示される。少し経つと、口の中や舌がビリビリと、感覚があるようなないような変な感じ。

そしていざ、横になって胃カメラ。口にマウスピースをかまされる。ドラマとかで、意識不明になっている人が口にくわえてそこから管が通っている、あれです。

「はーい、じゃあ、リラックスして、力抜いてくださいねー。どんなに辛くても5分!行きますよーはーい、カメラ入りまーす」

・・・!!!!!

・・・ゲホッ、げほげほげホッ、オ、オエーーーーーオエエーーー

(あかんこれ無理!喉に当たっただけでこんななってる、絶対入んない、無理!鼻にスイカ!!!無理!!!)

私「ドッドダッバギムギデス、ゲホ、おえーオエー、ゲホー!ギョウダメダス!!!!!オエっ、げほげほオエゲホオエゲホ〜〜〜★&$%¥#%&%%」

(ちょっとやっぱり無理です、今日やめます!)

今日はもうやめてこのまま帰ると伝えたいのに、マウスピースのせいで喋れないし、しゃべると喉にガシガシガシと管を突っ込まれるし。

看護師さん「はーい、大丈夫、リラックスしてね〜!ノド絞めないでね〜」

私「ダダダ、ボーだめづ、ゴンドばすいぢでだぢだおだいぢず!!!」

(だから、もうだめです、今度麻酔してやりなおしたいです!)

看護師さん「大丈夫だからね〜リラックスしてね〜今一番辛いところだからね〜」

私「ダダダ!だベづっでば!!!」(だから、やめるってば!)

看護師さん「はいは〜い♡ 大丈夫ですよ〜!」

可愛い声で大丈夫とか言われても、こちとら何一つとして大丈夫なことなどない。。超エマージェンシー。

そして、私が言いたい「今日はやめて後日にする」ということが一切伝わらないまま(いや、もしかしたら、無視されていただけかも?)3人がかりで押さえつけられて、喉をカメラが通過していく。

私はこの時、もう、抵抗する力を失っていた。悪に屈するってきっとこういう気持ちなんだろうなと思った。

確かに、喉元過ぎればちょっと楽にはなったが、今度、内臓の中に硬いものがいろいろあたり、ぐるぐると気持ち悪い。宇宙人に連れ去られて人体実験されているような気持ちになる。

でももう、いいんだ・・・私はこのまま落ちていくんだ・・・

意識を失いかけたとき、今度はカメラを引っ張り出される。
喉をカメラが通過する。

・・・げほげほっ、オエオエオエオエオエー!!!ゲボッつ!!!ごほっ!!!

はい、終了。

しかしもう涙が止まらない。

「暴れて検査できなかった人はいない」んじゃなくて、なんとしても強引にやってやるぜっていう意味だったんだ。

看護師さんが優しく背中を撫でてくれるが、そんなもので騙されてたまるものか、と思う。

いくら医療だと言ってもあんなひどいことが許されているなんて世の中間違ってる!!!と思っちゃうくらいキツかった。

なんなのあれ。って今も思っている。

検査結果は別に異常はなく、落ち着いてから、とても美しい私の内臓の写真をいっぱい見せていただいた。内臓美人、と名乗っても差し支えないのではないか(胃と十二指腸しか見てないけど)。

なんとなく満足。

妹の顔を見るなりクレームをつける。腑に落ちない顔で謝られる。

「まずは何事も挑戦してみる」という気持ちは忘れたくないけれど、胃カメラの鎮静剤にはそれは当てはまらないと思う。

とにかくキツかったので、次回は絶対、鼻から&鎮静剤プランにする。